第35話

山城は激しく腰を振った。


そして、くるみの中で果てた。


ベッドの周りには、何個もの避妊具が散乱して、激しさを物語っていた。


くるみは気絶したように眠った。


山城は眠っているくるみの頬にキスを落とし、囁いた。


(くるみ、お前を一生離さない)


山城は我妻からくるみを引き離したかった。


我妻の悔しい表情が見たかったのだ。


そのためにくるみを利用しようと考えた。


ところが、山城はくるみに本気で惚れてしまったのだ。


その頃、我妻は、テツの報告を聞いていた。


「くるみさんはやはり、多額の借金があります、付き合っていた男の連帯保証人になって、そのあと男に捨てられてます」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る