第23話

「それは、お前がいい女だから悪い」


「ごめんなさい、プロポーズはお受け出来ません」


「なぜだ、俺にあんなに感じていたじゃねえか、それに俺自身をあんなにエロくしゃぶってただろう」


私は顔が真っ赤になるのを感じた。


我妻さんの問いかけは止まらない。


「好きな男がいるのか、俺が極道だからか、金はいくら必要なんだ、それとも俺の女関係が心配なのか」


「待ってください、そんなにいっぺんには答えられません」


私はこの場を去ろうと、車のドアに手をかけた。


「我妻さん、ごめんなさい」


私は車のドアを開けて、アパートに向かって走った。


「ひとみ、待ってくれ」

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