第103話

(そう言うことだったのか)


「なあ、一真、俺の側近になれ、時期に俺は西園寺組組長を襲名する、どうだ」


「考えておきます」


その頃、山本はご丁寧にも、渡辺に西園寺組若頭を始末したと伝えた。


「そちらの若頭さんは、今頃サメの餌食にでもなってるよ」


渡辺はまさかと思いながらも、心配を隠せないでいた。


(若頭、どうか、ご無事でいてください)


そんな時、渡辺に一真から連絡が入った。


「俺は東條一真です、そちらの若頭さんは無事です、ご安心ください」


「そうですか、すぐに迎えに伺います」


「いえ、動かさない方がいいと思います、出来れば姐さんにこちらに来て頂きたいのですが、

いかがでしょう」


「かしこまりました」


渡辺は由梨を連れて、一真のマンションに向かった。


「若頭、ご無事で何よりです」


「ああ、お前にも感謝するよ、由梨と裕也をありがとうな」


そこへ由梨が顔を出した。


「由梨」


由梨は健吾に近づいた。

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