第54話

「由梨、東條ホールディングスを辞めて、東條とも婚約破棄しろ」


「はい、でもアパートと仕事を探さないと……」


今まで、由梨の方に顔を向けなかった健吾は、身体を由梨の方に向けた。


そして、由梨の腕を引き寄せ抱きしめた。


「俺のマンションにこい」


「でも、それじゃあ、健吾さんに迷惑がかかります」


「バ〜カ、由梨は俺に囲われてるんだぞ、俺のそばにいて、毎日俺に抱かれろ」


由梨は真っ赤な顔をして俯いた。


健吾は由梨の顔を覗き込んで、唇にキスを落とした。


健吾は由梨をシートに押し倒して、首筋に唇を這わせた。


「ああ、健吾さん、ダメ、見えちゃう」


「心配するな、外から中は見えない」


健吾は由梨が羽織っていた上着を脱がせ、ブラを外して、乳房にむしゃぶりついた。


「ああ、健吾さん」


「なんだ、こっちもしゃぶってほしいか」


健吾は由梨の股を開き、下着のフチから指を入れた。


由梨は言葉とは裏腹に健吾を求めていた。


「健吾さん、キスして」

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