第24話
でも会いたい、抱きしめてほしいって思ったのは嘘ではない、私の本当の気持ちである。
そんな事を考えていたら時間が過ぎてしまった。
「大変、遅刻しちゃう」
私は急いで会社に向かった。
「おはようございます、遅くなりました」
彼は不機嫌そうな表情で私を見つめた。
「遅い、迎えに行くところだったぞ」
「すみません、服選びに時間がかかってしまって」
「心配したぞ、来なかったらどうしようって、正直思った」
彼は心配で仕方ないと言わんばかりの表情に変わった。
「俺のマンションに引っ越してこい」
えっ、うそでしょ、彼と一緒に暮らすなんて、毎日ドキドキして何も手につかないよ?
「大丈夫です、明日から遅刻しないように気をつけます」
しかし次の日から彼は考えられない行動に出た。
朝、彼は私のアパートに迎えに来た。
「美希、おはよう、支度出来たか、車に乗れ」
「社長、どうされたのですか」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます