第20話

待ち伏せしていたのに、偶然を装い「また会ったね、偶然」なんて、自分でもおかしくなる。


そんな俺の気持ちに美希は全く気づかない様子だった。


社長に就任した日、挨拶をするとのことで、俺は美希を確認したかった。


前の日から考えていた。


どうしたら、美希と一緒にいられるんだ。


いきなりプロポーズはないだろう。


それなら社長秘書はどうだ。


秘書ならいつも一緒にいられる、うん、それがいい。


美希に俺の秘書になって貰えば、解決だ。


そして秘書の初日、俺は気持ちがMAXになり、いきなり美希を押し倒した。


何もわからない美希にとって、いきなり襲われた感じだろう。


俺は美希に自分の気持ちを伝えるべく、美希のアパートへ向かった。


暫くして私のアパートに彼がやってきた。


「美希いるんだろう?ドア開けてくれ」


何がなんだか混乱している私に、自分の気持ちをストレートにぶつけてきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る