第18話
「俺は美希に心奪われてからこの日をどれ程待っていたか」
心奪われたってどういう事?
その時彼のスマホが鳴った。
「なんだよ、これからだって言うのに、はい、鏑木です、わかりました、調べて折り返します」
私はこの隙にソファーから抜け出し、衣服の乱れを直した。
そして社長室から逃げ出した、もう何が起きたのこれは夢?気がつくと自宅に戻っていた。
逃げてきちゃった、どうしよう……
その時スマホが鳴った。
「美希?どこにいる?悪い、気持ちがMAXになって我慢出来なかった、でもいい加減な気持ちはない、俺と結婚してくれ」
何を言っているのか理解出来なかった。
「すみません、混乱して、切ります」
私はスマホの電源を落とした。
あ?どうしよう、いろんなことが交錯して涙が溢れてきた。
この時彼の私に対する気持ちに気づくことは出来なかった。
美希とは初対面ではない、やっと探し当て、社長まで上り詰めた。
俺の中で美希は命より大事な存在だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます