第14話
ライヴが終わり、一気に観客が出入り口に向かい始めた。
その時に、初めて、違和感を感じる。
客の格好なんだか変…………。
まず、女性の化粧が古くさいような……。
アイメイクが主流でなく、はっきり濃い眉毛に真っ赤な口紅で昔っぽい。
服も身体にぴったり沿ったワンピース?
髪も前髪を薄く下ろした女性が多い…
男性はTシャツやシャツをズボンにインしてる。
なんかのコスプレ団体なのかな?
そう思うほど、全員が違和感だらけ。
制服姿の女子高生も何人かいて、"ルーズソックス"をみんな履いているし、
なんだか
ここって……………
出入り口付近で ボンヤリつったっている私にまた、違う男が声かけてきた。
「それ、どこの制服?どっから来たの?」
シャツインし、髪をツンツン立てた男の胸ポケットからチケットが見えていた。
「浦女子…」
「はっ?それってどこにあんの?県外のひと?」
「………………」
浦女子高校を知らないなんて、一体どっちがよそもんなの?
その男のポケットから、半券になったチケットが ヒラリと床に落ちる。
「あ、落ちましたよ」
それを拾った私は、
「えっ!!」
見て、目を疑った。
【blue-black】
"LIVE in DOLL" '93・7・20
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます