タイトル[二人は無人島で話す]

絶望を超越するもの

タイトル[二人は無人島で話す]

一人の男と一人の女は無人島の砂浜で話をしていた。


「人間とは本当に愚かだなこんな結末になるとは」


「そんな事は昔から知っているよ」


「………………………………………………………………………………………………」


「………………………………………………………………………………………………」


「………………………………………………………………………………………………」


「………………………………………………………………………………………………」


「私と言う人間はさ完璧超人とはほど遠い存在なんだよ」


「そんな事は昔から知っているよ」


「私はさ完璧超人に[阿武野 脳円]の様な存在に成りたかったんだよ」


「そんな事は昔から知っているよ」


「だけれど私は失敗をしただからこそここにいる」


「そんな事は昔から知っているよ」


「私はきっと重過ぎる夢だったんだ

そう願わずに今の持っている幸せで満足するべきだったんだ」


「そうは俺は思わないがな」


「こんな結末になったのに?」


「それは結果論だ、結果的にこうなっただけであり

上手く行く未来も間違いなくあってそれをこうなる可能性を

覚悟してでも行く価値があったから行なったんだそれを忘れるな」


「それでもさ世の中に残るのは結果だけだよ

昔の私たちは間違っていたんだ

こうなる可能性があるのならば行うべきではなかった」


「それは愚か者の思考だ


「そうだよ私たちは愚か者なんだ

そうでなければこんなところにいるはずは決してないんだ」


「今のお前は愚か者だが昔のお前は違ったね

お前に勇気があった、お前には覚悟があった

それ何の何故、今にお前の心が折れているのかそれは


「それ以上言うな!言うんじゃあない!」


「お前は家族との情を捨てることができなかった

全ての悪に成り切る事はできなかったんだ

お前と言う人間は少しいやかなり優し過ぎたんだ」


「この私には才能があった!」


「ああその通りだ」


「この私には勇気があった!!」


「ああその通りだ」


「この私には覚悟があった!!!」


「ああその通りだ」


「この私は全ての悪になれなかった、だから、だから

私の家族は全てを悪に完璧超人になって見せた

そして世界の間違った方向に進み過ぎた文明をリセットした」


「ああその通りだ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

タイトル[二人は無人島で話す] 絶望を超越するもの @qwertyuiop10025252

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ