亜季夫人の冒険

李徴

第1話 見ちゃった

わたし、見ちゃったんです。お隣の奥さんが辺りを気にしながら宅配便のお兄さんを部屋に招き入れるのを。することは決まっています。若いふたりですもの。お隣のお部屋は、わたしんちのお部屋のベランダからちょっと体を曲げて覗き込めば、少しだけ見えちゃうんです。でも窓を閉めてるから声は全然聞こえてこない。わたし、想像力を逞しくしちゃいます。隣の奥さんは26才。まだ子どもはいない。お尻もおっぱいも大きくて、それにぽってりとした紅い唇が男性を誘うように潤っていて、すっごく肉感的で良いオンナなんです。女のわたしから見てもスゴく魅力的で男心をくすぐるタイプ。お兄さんの方もイケメンで筋肉モリモリなのが服の上からでも分かる。ふたり、どんなHをするんだろう。わたしの想像力はどんどん膨らんでいきます。

ベッドの横に立ってふたりはきつく抱き合い熱い口づけをかわす。二人の唇が唾液で濡れている。ふたりの手はお互いの体を強く抱き締める。軽い吐息が漏れてくる。「あーん」奥さんが甘えたような声を出す。お兄さんの手は奥さんの頬を撫でている。軽く優しく愛撫する。「久しぶり」お兄さんが囁く。「うん。会いたかった」お兄さんの手に力がこもる。「可愛いよ」奥さんは熱い吐息を漏らしながら目を閉じる。そしてお兄さんの胸に顔を預ける。お兄さんは奥さんの髪を優しく撫でている。バックにはショパンのピアノ曲が流れている。お兄さんの手は顔から徐々に下がっていき、肩から背中、お尻をまさぐる。手が下がるにつれ奥さんの吐息も大きくなっていく。奥さんもお兄さんの腰辺りに手をやり引き寄せてる。「あーん」奥さんは甘えた声を出し上目使いにお兄さんを見つめる。お兄さんは「まだだよ。我慢して」と焦らす。奥さんは「いやーん」と甘えた声をあげる。お兄さんの手は奥さんの服の上から優しく滑るように撫で擦る。お兄さんの手も、ちょっと汗ばんできた。お兄さんの首に回した奥さんの手も湿気を帯びてくる。お兄さんは唇を奥さんの首筋に移動させる。「あん。強くしちゃだめよ。キスマークがついちゃう」「分かってるよ」と言いながらお兄さん、奥さんの首筋からうなじへと唇を這わしていく。「あーん」奥さん気持ち良さそう。奥さんのうなじ、お兄さんの唾液できらきら光ってる。お兄さんは唇を奥さんの左耳に持っていき、ふっーと息を吹きかける。奥さんの「いやーん」が大きくなる。「あん。うん」その声に官能を刺激されたのかお兄さんの舌は更に狂おしく動く。そして徐々に服を脱がせにかかる。奥さんも協力して身をくねらせる。着ていたものが一枚一枚床に落ちていく。薄いピンクのブラとパンティだけの姿になると、奥さんの豊満だけど括れるところはきれいに括れているナイスなバディが露わになる。お兄さん、その姿を視覚で感じたくて、少し奥さんの体を離して遠巻きに眺める。「やだ、やめてよ」奥さんは恥ずかしがって訴えるがそんな様子もますますお兄さんの官能を刺激する。「相変わらずキレイな体だね」奥さんちょっとはにかんで「ありがと。でも恥ずかしいよ」とつぶやく。お兄さんはもう一度奥さんの唇に軽くキスをする。そうされると奥さんはお兄さんの厚い胸板に手と顔を寄せる。本当にふたり、愛し合ってるんだな。

今度は奥さんがお兄さんの服を脱がせにかかる。脱がせた服をきちんと折りたたむ余裕もなく、床に放り投げていく。床に散乱したふたりの衣服がふたりの気持ちを表しているみたい。下着姿になったふたりはまた抱き合い口づけを交わす。熱く熱く抱擁する。お兄さんの力が強いのは当たり前だけど、奥さんの方も負けてはいない。狂おしく抱き合いながら、ふたりの時間はより濃密なものになっていく。お兄さんの手が首から肩、背中、胸へと降りていく。優しく愛撫を繰り返す。そして唇は首筋を這っていく。愛撫は決して強くなく、あくまでも優しく優しく、焦らすように。ソフトにソフトに。やっとお兄さんの手がブラの上から奥さんの胸を刺激する。周辺を円を描くように触っていく。「ねー、お願い。」奥さん、鼻にかかった声で懇願する。お兄さんは興奮しながらも、ちょっとイタズラ心を出したようで、更に更に奥さんを焦らしていく。お兄さんの指は軽くフェザータッチで奥さんの乳房を撫でさする。ソフトにソフトに。奥さんは焦れて身をよじる。「もっと強く触ってよ」と叫び声をあげる。お兄さんは奥さんが声を上げれば上げるほど更に軽く繊細なタッチになる。乳首を触るか触らないかの軽さで転がしていく。奥さんはますます焦れて身をよじる。お兄さんはその痴体を楽しみながら愛撫を続ける。奥さんの喘ぎ声はますます激しくなる。奥さお兄さんの手がホックにかかる。スルッとブラが床に落ちる。そして奥さんの豊かな胸が顕になり、お兄さんの手が乳房に優しく触れる。奥さんの声は大きくなっていく。「ねえ、ホントにもう我慢できない。あそこにも触って。お願い」と哀願する。お兄さんは「よしよし」とでも言いうように髪を撫でる。そしてゆっくりと奥さんの下腹部へ手を下ろす。奥さんはイヤイヤをするように首を振る。アンアンと可愛い声を出して喘いでいる。それでもなお、お兄さんの焦らしは続く。奥さんはもう息も絶え絶え。「本当にお願い。私このままじゃおかしくなっちゃう。早くあそこに触って」と訴える。お兄さんったら、若いのになかなかテクニシャンのようであくまでもゆっくりと奥さんのあそこをさわさわと擦っていく。「あー、気持ちいい。もっと強く、もっと」奥さんの声、少し上ずってきた。やっとお兄さんは少し力を込めて敏感な部分を撫で擦る。「あ、そこそこ、うーん、気持ちいい気持ちいい」奥さんますます感じてきちゃったみたいで髪を振り乱す。「ベッドに行こうか」お兄さんが誘う。「うん」奥さん、こくっと頷く。ベッドはピンクの大きなダブルベッド。旦那様は絶対にこんなことが起こってるなんて知る訳がない。知ったらどうなることだか。

奥さんがお兄さんの手を取ってベッドに誘(いざな)う。ふたりしてベッドに腰掛け、また固い抱擁をして熱いキスを交わす。奥さんの唇、テラテラと光ってスッゴく官能的!お兄さんの舌が奥さんの唇を美味しそうに舐め回す。本当に美味しそうにピチャピチャと音をたててる。「あーん」奥さんの吐く息も再び熱を帯びてくる。狂おしくお互いの唇を求め合う。するとお兄さん、激しく奥さんの体をベッドに横たえて覆い被さっていった。キスをしながら、手はゆっくりと胸から脇腹、お尻へと降りていく。「ねえ、早く」奥さんがまたおねだりする。お兄さん慌てず騒がずさわさわと奥さんを愛撫していく。「あーん。気持ちいい。ねえ、早く早く」ここでもお兄さん、焦らしに焦らす。奥さんはもう気も狂わんばかり。「本当にお願い、あそこ触って」お兄さん、お尻に回していた手をやっとあそこに持っていった。手を当ててゆっくりと円を書くように触っていく。サワサワサワ。それでもまだパンティは脱がさない。あくまでも下着の上から軽く触れるだけ。奥さんとうとう「もう!焦らさないで」と、ちょっと怒ったみたいに言う。お兄さんはというと、ニヤニヤ笑いながらやっとのことでパンティを脱がしにかかる。奥さんもお尻を浮かせて協力する。お兄さん、完全には脱がさず、奥さんのパンティは左足首に引っ掛かったままだ。そんな姿態がすごーくエロチック。お兄さんは、奥さんの胸に口を寄せていき、片方の手は下半身を撫で回している。唇は乳首には触れず周辺を舐め回している。ホントにお兄さんたらテクニシャン!奥さんの喘ぎ声が大きくなる。お兄さん、おもむろに舌先にそっと乳首を含む。チェリーの枝を結ぶように器用に転がす。奥さん「あんあん、気持ちいい」を連発している。そんなことが数分続くとお兄さんの顔はだんだんと下の方に動いていく。愛おしそうにお腹の辺りをピチャピチャと舐め回す。そして腰、お尻、と移動していき、とうとう大事な部分をお兄さんの舌が捉える。最初は全体をゆっくりと、徐々に核の部分を責める。唇で含んで転がすように、優しく優しく舐め回す。いやらしい音が部屋中に鳴り響く。その音と共に奥さんの声も哀愁を帯びて、か細く切なく共鳴する。「ヒュー」という音をたてて奥さんはどうやら一回目のアクメに達したようだ。体を硬直させた後、弛緩し、しばらく奥さんの動きが止まった。肩で息をしている。お兄さんはそんな奥さんの手に自分の手を絡めて微笑む。「いっちゃったね」「うん、いっちゃった。気持ち良かった」

しばらく休憩の後で、今度は奥さんがお返しをする番だ。お兄さんをベッドの脇に立たせたまま、奥さんはお兄さんの大きなものを自分の手で包み込む。優しく上下に擦っていく。そして口に含む。お兄さんのものはホントに大きくて奥さんもそれに合わせて、大きく口を開けている。大変そう。お兄さんのものは、そんなことをしなくても十分に硬くなっていたのに、奥さんがしゃぶると一層大きく硬くなる。お兄さんも気持ち良さそうに目を閉じている。奥さんの唇がお兄さんの流れ落ちるカウパー液で光っている。ゆっくりとお口の奥まで咥えるとさすがのお兄さんも堪らず小さく「うっ」と声をあげる。そっと奥さんの首筋を掴んだままゆっくりと顔を放そうとする。でも奥さんの逆襲は続く。「だめだよ。出ちゃうよ」今度は奥さんが悪戯っぽく微笑む。奥さんはお兄さんのものを横ぐわえにして右の頬がぷくっと膨らんでいる。お兄さん堪らず奥さんの顔を引き離す。そしてまたベッドに横たえる。しばらくお兄さんの愛撫が続いた後、今度は69の形になりお互いが責め合う。奥さんは自分のものを舐められるとすぐに「ああ、気持ちいい気持ちいい」を繰り返し始めた。「ねえ、本当にもうだめ、我慢できない。もう、入・れ・て」やっとお兄さん「分かった。じゃ、そろそろ入れてあげるよ」と言い、体勢を変えた。それでもお兄さんはまだいきなり入れたりしない。そっと奥さんの膣口に自分のぺニスを当てがって、上下にゆっくり擦る。奥さんの潤ったあそことお兄さんのカウパー液が混ざりあってピチャピチャとイヤらしい音をたてる。「んー、うん。我慢できないったら。おかしくなっちゃうよ。お願いだから、ねえ」やっとお兄さんは「分かったよ」と言いゆっくりと奥さんの中に入っていく。粘液と粘液が奏でる淫靡な音が部屋中に響きお兄さんのものは奥さんの中に入っていく。「ああ、嬉しい。うん、これ、これが欲しかったの。うん、良い、あっ大きい。気持ち良い。ちょうだい、ちょうだい、もっとちょうだい」と奥さんはもう息も絶え絶え。お兄さんのものは奥さんのものを押し広げながら少しずつ差し込まれていく。奥さんは更に深くお兄さんを感じようと腰を浮かせ密着させていく。なおもお兄さんはゆっくりゆっくりと動いていく。浅く浅く浅く。奥さんは「あうん、もっと、もっと。もっと激しく突いて」とせがむ。それでもお兄さんはあくまでも急がず焦らし続ける。お兄さんは少し腰を浮かし先端だけで抜き差しする。奥さんはますます焦れてきて腰を浮かせ「ねえ、もっと、もっと深く、もっと激しく、して」と懇願する。でもお兄さんは焦らない。焦らして焦らして焦らしていく。奥さんはもう半狂乱になってお兄さんを求める。「お願い、お願い」と何度も繰り返している。「分かったよ。じゃ気持ち良くさせてあげる」お兄さんのぺニスが奥さんの奥深くまで入っていく。そしてピストン運動を繰り返す。奥さんはただただ声をあげ続けるだけ。浅く浅く浅く深く。一定のリズムで抜き挿しを繰り返す。奥さんはリズムに合わせて腰を動かす。そしてもっと深く味わいたくなって、ずっと腰を浮かせ密着させようとする。その間にもお兄さんの手は奥さんの胸を愛撫し口はキスの雨を降らす。奥さんの叫び声はますますトーンを上げお兄さんの背中に手を回し、腰を突き上げる。「あっ、いく、いく、いっちゃう」と叫びながら激しく身体を震わせてお兄さんの首に回した手の力はますます強くなる。一瞬奥さんの動きが止まり体が硬直する。荒かった奥さんの息が静かになり、まるで死んでしまったよう。奥さん、激しいエクスタシーを迎えたのがはっきりと分かる。その後もお兄さんは汗を滴らせながら動きを続ける。奥さんは「ちょっと待って。今いったばかりだから。ちょっと」と訴えるが、お兄さんは動き続ける。「あーあー、だめだめ、あー気持ち良い気持ち良い、感じる、入ってる、大きい、いやいや、固い、すごい、だめだめ、あーん。死ぬしぬ。あっ、またいく、いく、いっちゃう」奥さんの言葉は最早意味不明になる。お兄さんも息を弾ませながら攻撃の手を止めない。ふたりの汗と愛液でヌチャヌチャという音が大きくなる。お兄さんの動きはなおも浅く浅く浅くそして深くピストン運動を繰り返す。奥さんの叫び声はますます大きく長く苦し気になる。「いやいや。ああ。気持ち良い。だめだめ。またいっちゃう。お願い、助けて。いくいく」奥さんはもう何回いったのかも分からないほど。半狂乱で乱れに乱れる。髪を振り乱して叫び続けてる。その後もふたりは上になったり下になったりワンワンスタイルになったり様々に体位を変えながら20分以上も愛を確かめ合った。その間奥さんは叫びっぱなしで喉が潰れちゃうんじゃないかと思うほど。そしてとうとうお兄さんも我慢できなくなったようで、荒い息をしながら奥さんの腰を掴み激しく動き出す。ふたりの声はどんどん大きくなり獣じみた声が聞こえる。奥さんの叫び声と愛液の音が淫らに室内に交差する。「ううん、ああ、またいく、いく、いっちゃう」奥さんは背を反らせ何度目か分からないアクメに達する。お兄さんの息づかいも荒々しくなる。ついに「ああ、俺もいくよ」更に動きを加速していく。奥さん「またいっちゃう、いく、いく、いっちゃう。気持ち良い。死ぬ死ぬ。殺して。いくいっく」奥さんは気が違ったように泣き叫ぶ。「うう、俺もいく、いくよ、あっ」お兄さんもそう叫んで、ふたりは同時に果てた。奥さんの体全体が細かく震えてる。お兄さんの腰の辺りもビクビクと痙攣している。荒い息づかいのままふたりは抱き合い頬を寄せる。静かなときが流れる。ショパンのピアノも終わっていて部屋には深い静寂が訪れた。

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