第41話

織原「…久しぶりにアンタの部屋に

   来たけど、意外とキレイに

    してるじゃない」



射沙波「まー、確かに

    オマエよりはマシだろうな」



織原「ふん、大きなお世話よ


   (…あ、これ…) 」



数ヶ月前、モエカと一緒に行った

映画館で買ったパンフレットが

棚に飾ってある



射沙波「あー、それな?

    気になって見てたんだよ

    主演が花学の生徒だったんだろ?

    しかも、1-1でタメって」



1-1には夜桜やおう 雪兎ユキト

という生徒がいる


奴は本名と同じユキトという役で

映画デビューを果たし、現在大ブレイク中だ


しかも、俳優業を熟しながらも

成績は学年1位、語学も堪能、

1年ながら生徒会まで務める

スーパーな高校生だ



織原「夜桜くんが目立つからって、

   ちょっかい出しちゃ駄目よ?」



射沙波「出さねーし!

    それこそ余計なお世話だっつの」



織原「あれ?

   これは何?」



射沙波「おい!

    あんましジロジロ見るなよ」



棚には写真部のクラスメイトが

林間学校の時にベスポジで撮影した

恋羽ちゃんのブロマイドが大切に

保管されているので、

そこは何人たりとも触れてはいけない

シークレットゾーンなのだ



だが、俺の幼なじみの進撃は止まらない

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