第30話

バックン バックン・・・


ドックン ドックン・・・




射沙波「(うわぁーーー、

    なんだこの緊張感は・・・!!


    昔、ヤクザ相手にした時でも

    冷静でいられたってーのによ…)


    あ、小橋サン・・・


    ちょっとドリンクでも

    飲んでから・・・」



ピンポーーーーン





射沙波「ノオオオオオ〜〜!!!


    もうインターホン

    押しちまってるしー!!!


    待った無しってかーーー!!!」





とたとたとた・・・



階段を降りるような音がかすかに聞こえる





「・・・はい、淡空ですが」



俺の心音が平静を保つための

暇すら与えられることもなく 応答があった 


そして、その声の主は

紛れもなく、クラスメイトのものだった





射沙波「(ハイ、確定ーーー!!


    俺は今、恋羽ちゃん家に

    きちゃいましたーーー


    安定のカワイイお声ーーー!! 

    聞いた途端に脈拍レッドゾーン

    突入ーーー!


    心臓破裂寸前でーす 

    人って準備がないと 

    こんなにもテンパる生き物

    なんですねーー!!)」




小橋「フォックス運輸です

   ご依頼の件でお伺いしましたー」

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