第9話

うさぎ「(はぁ…緊張しちゃう…


    2人が居なくなったから、

    今、アタシとイザナミくん

    2人っきりなんだ…


    いつもだったら飛び跳ねて喜んで

    たかもだけど…

    いざとなると、こんななんだ


    イメージとリアルって、

    こんなに違うんだね…!)」


顔を強張らせながら、列の先頭で

じっと出発を待つ うさぴょんの緊張を

ほぐそうとして…



ポンポン…



と、肩を2回タップしてみた


うさぴょんは、はっとした表情になり…



射沙波「大丈夫だって…ハハ

    いつもの うさぴょんだったら

    こんなん余裕だろ?」


うさぎ「あっ…

    う、うん…そだね…」



にこっと笑うと、

うさぴょんは身長差25センチの

俺を見上げて言った



うさぎ「8才だもんね?

    こんなの余裕ヨユー!

    …でしょ? えへへっ」


射沙波「そーだな


    まだアトラクションは始まった

    ばかりだし…

    まー、気楽にいこうぜ?」



うさぎ「うん!


    (あぁ、やっぱり楽しい

    これならお化け屋敷…

    好きになっちゃいそう…)」



俺はもう一度ニコリと微笑み、

うさぴょん の頭をポンポンと軽く触れると



うさぎ「!!」



ボッ!



うさぴょんは赤面しながら、

咄嗟とっさうつむいてしまった




射沙波「あれ…?」

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