#8. ココロノハネ

第8話

手と手を繫いで  いつも一緒にいたね



言葉をつむいで  同じ時を重ねた





あくびをしながら くだらない話してた



あたり前の空気が トクベツだったなんて







交わし続けた言葉が 止まったまま 今も



隣同士のレールが 交わって 離れてくよ






あなたが居ない ただそれだけで



空が青いことさえ 辛いよ





隣に居ない 居ないはずなのに



笑顔が 語りかけてくるよ






心の羽 遠く 目で 追いかけて



月がまだ 空高く 降りてこないよ






隣で笑って いつまでも 傍で 


ずっと…







人は誰だって はじめから強くはないから




もがきながら 手を伸ばしながら

     傷つきながら  生きてゆく




それでも  あなたが居てくれたから


突然降り出した雨も 痛みさえも


乗り越えられたよ




あなたの笑顔は いつも 道標でした






あなたが置いてった 想い出を抱いて


涙をぬぐって まっすぐに向かえたよ





胸の隙間から覗く アルバム開いて 


誰かのために 明かりともせたら






あなたのように なれますように




いつか きっと

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る