#6. 白い春の日イブ
第6話
同じ空気を吸っているだけで
距離が縮まった気がした
やさしい風そよぐ 春の
揺れる髪が 時間を巻き戻した
わたしに刻まれたままの あの時に還る
大きく膨らんだ想いが
胸に痛みを報せてくれた
心の箱の恋文を 握りしめたまま
私の想いは立ち尽くしたまま
風と遊ぶ 冬の終わりに
夕立に
あなたへの
手を伸ばしたら 届く距離
いつかきっと この手のなかへ
同じ
心が向き合った気がした
やさしい風そよぐ 春の
揺れる
わたしを塗り替えてゆく その時へ向かって
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます