第84話

―無くさないようにね、

       約束のメモ…―




「絶対に無くさないよ


 例え、無くしたとしても

       細胞に刻んどく」







”か5”地区には05:44 に到着。





以外にも、その場所は 民家の敷地内に

あった。


30坪程の土地の中に 古い2階建ての家。




「気をつけて?」



―行くよ…





試しにあなたが玄関の扉に手をかけると

ガチャリと簡単に開いたので、中へ入ることにした。








「拍子抜けした…」




― うん、

  これもまた、裏切りかな… ―







あなたも、ユウも、

何らかのトラップを警戒していたようだが、中は4人掛けのソファと白いテーブル、

微かに電子音をたてて稼働している冷蔵庫と、エアコン、周りの壁や床はキレイにリフォームされた、快適空間 といった感じだった。





「石板がガラスケースの中に飾られてる…」





赤い紙→ア ガ


青い紙→旧




石板の下には、一文が明記されている。





“文字探しの旅はここまで。“

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