第82話

時刻は03:01。


暗く、

ひんやりとした廊下を裸足でペタペタ歩く。


2人の足音だけが響く、なんとも無機質な

閉鎖空間だ。



「なんとなく、あれ体育館っぽいね」




通路は真っ直ぐ突き当りの広い部屋に繋がっている。

進んでゆくと、フローリング、バスケのゴール、床のラインが見え、ユウの見立てどおりであることがわかる。




―学校にしては小さい方だけど、

 これだけ広いところをくまなく探す

 となると、骨が折れそうだね?―




ユウとそんな風に話をしているときに、

2人の時計が光りだした。




「来たっ!

 コレ、ラス1限定のボーナスかな?


 来たっぽくない!?」





―そんなわけ… ―




と、あなたが言いかけたときに…





ボワアァ…




体育館の奥に、緑色の光が出現。





急いで駆け寄ると、





「緑色の紙…!」





―それと、石板も!?―





ここへ来て、最短時間で石板を発見

出来たことに驚きを隠せない様子。





「罠…じゃないよね?


 流石にこんなあっさり見つかると

 逆に怪しいって言うか…」




―だよね、

 けど… ―




紙を見る限り、

石板をコンコンと叩く限り、

偽物には見えない。




「何か間違いがあれば、またここに

 来ればいいか…」




と、そのとき あなたが何かに気づいた。





―時計!


 画面何回かタッチしてみて?―





あなたにそう言われ、ユウが時計の

画面をトントンとタッチしてみると…





ZAN LAST ☠

EAZY MODE

(2min/30min)

03:41




表示が変わり、

イージーモードと書かれている。




―これ、30分間だけ簡単になる

 って意味だよね?―




「そういうことか

 じゃあ、使えるのは残り2分だけ?」




―ごめん、いつの間にか時計触って

 発動しちゃってたのかもしれない…


 無駄に使いすぎたかな?―





「オッケー オッケー!


 むしろ、学校ステージで使うのは

 大アリでしょ!


 こんな広いとこでイチから探してたら

 リスク大きすぎるし


 結果オーライだけど、

 使い方としちゃベストかもね」





ユウに救いの言葉をかけられ、

あなたはにこりと笑った。






現れた紙と石板が 正しそうだと、

あなたは内容をメモに加えた。







――――――――――――――――

訪問ルート

――――――――――――――――

あ1、あ2 (商店街?) 

さ2☆   (城下町?) カ

や1    (祠?) 

や5☆   (古い民家) ミ

ま4    (街路樹、ユウと合流)

だ4☆   (広い公園) ワ

た5    (お寺、墓地)

な4☆   (砂漠) セ

わ5    (学校)

か5☆☆

――――――――――――――――



――――――――――――――――

紙に記されていた文字

――――――――――――――――

赤 : カミワセ

青 : 

緑 : 『S』「Z」「J」

    ドゥーケース

――――――――――――――――

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