第74話
――――――――――――――――――――…
街路樹の地点まで、
あなたは走ってやって来た。
―はあっ… はあっ! ―
誰もいない道路に座り込み、息を整える。
いつもより早く着いたからか、
ユウはまだ来ていない。
―そもそも、ユウがここにくる保証は
あるのかな?―
あなたは荒れた息を落ち着かせると、
冷静な顔で、そんな疑いを口にした。
これまでに書いてきたメモをパラパラと
めくってこれまでの経過を振り返りながら
15分程待ち続けるが、
ユウの姿は無い…。
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