第69話

“まぁ、

 何があっても…


 恨みっこなし・・・・・・ って事で!“





―…か、

 いつか ユウが言ってたな…―






あなたがそう呟くように、

このままユウを放置して

そのまま勝ち逃げることも可能だ。






―でも、そんなことはしないよ。


 残り2機しかないんだし、

 とりあえず 出来る限りのヒントは

 見つけて、それからユウを復活

 させるから―






あなたの中で、方針が決まったようだ。





スッ…と立ち上がり、

ユウが眠る瓦礫を背に、あなたが向かった

先は 本堂の方だ。






1人になった心細さを打ち消すかのように、

凛とした表情で歩いている。


必ず成果を上げるんだ という強さ、

決意、責任感。

そういった想いが集まっているのだろう。





――――――――――――――――――――…





もう何度目になるだろう。

本堂の入口に戻ってきた。








ここで、あなたはメモに何かを記した。





――――――――――――――――――――

メモ

――――――――――――――――――――

 墓石が崩れ落ちてくる前、

 ほんの一瞬 その刹那、


 僅かな声が聞こえた気がした…


 ごく小さな声?音?


 考えてもわからないけれど

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