第43話

2人が再び外に出たのは05:59―――――…





既に朝日が登り、

景色は明るくなっていた。


これまで、暗闇でしか見なかった風景が

見違えて見える。






曇天の空の下、

先程の公園からすぐ近くの場所。

近くには”だ5”と書かれている看板も。





「あ、あそこ!」





コンクリートの上に、猫が1匹。

横になってすやすやと眠っている。





「あのアメショー!

 街路樹でジブンが追いかけてたヤツだ!」





ユウが、ペロっと舌を出して

イタズラな顔で、そ…っと猫に近づく。







が、猫はハッとした顔でユウを見るや否や

飛び上がって何処かへ逃げていった。







「惜しいなぁ〜…


 あと1メートルだったのに」







ユウは猫を追いかけず、

猫が眠っていた場所を、

そのまま見つめていた。







「え…?


 目がおかしいのかな…??」






ボワァァ…







薄っすらと、何かが見える。





あなたも目を細めて、その場所に

顔を近づけてみると…






「うわ!


 コレ、文字だ!


 文字が浮き上がってきた!」






”た5” という文字が

ホログラムのような光共に示された。






「猫がそこにたまたま居ただけ?


 そんなことって、ある?

 

 これって 偶然なのかな?


 それとも…」






あなたはユウと顔を見合わせ、

少し首を捻ってから

いつものように メモをとった。






――――――――――――――――

訪問ルート

――――――――――――――――

あ1、あ2 (商店街?) 

さ2☆   (城下町?) カ

や1    (祠?) 

や5☆   (古い民家) ミ

ま4    (街路樹、ユウと合流)

だ4☆   (広い公園) ワ

た5

――――――――――――――――



――――――――――――――――

紙に記されていた文字

――――――――――――――――

赤 : カミワ

青 : 

――――――――――――――――

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