第35話

「ねぇ、変な事聞くけどさ


 このままヒントを集めて、


 謎を解いて、


 そんで ここを出られる


 …ってなった時にさ、



 2人とも、出られるのかな?




 1人だけ…ってことはない?」






不意にユウが投げつけた問いかけは

あなたの表情に影を落とした。




実は、既にあなたの頭の中で

懸念していた事かもしれない。




この先、

どうなるのかは誰にもわからないが


仮にこの世界を抜け出せる

“プラチナチケット“が たった1枚だけ

だとしたら、あなたはどのような方針を

とるだろう。





 ユウとの対立?



 それとも、チケットを譲る?





「ゴメンゴメン!


 ホント、ヘンな事聞いちゃってさ


 そのときになってみないと

 わからないよね?」






困惑気味のあなたに、ユウは明るい顔で

そう言って…








「まぁ、

 何があっても…


 |恨みっこなしって事で!」







付け加えて放ったセリフで、

あなたのことを苦笑いさせた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る