第9話

少し休憩を入れ、

あなたは再び歩き出した。



先程の電柱の所に戻り、

“さ2“という文字をじっと見詰める。



見る限り、周りには

古民家が立ち並ぶだけ。



少し不自然なのは やはりこの

文字が書かれた電柱か。



もう一度電柱に視線を落として

文字に触れてみると、

小さな出っ張りがある事に気づく。





カチッ…





その出っ張りを押してみると、

中から筒が飛び出して…






筒の中には、

赤い紙と青い紙が入っていた。

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