第365話
贈与税はかからないらしく、
分配も自由ということで
虹湖たちは仙北らに幾らかを分け与えた。
浜西チームは夕食も翌日の研修も、
お目当ての子から指名してもらい
同じ組で授業に参加し、親睦を深める
ことができたようだ。
「また、
虹湖ちゃん」
「うん、またすごいイリュージョン
見たいなぁ」
「次回までにとっておきのやつ
練習しとくから、楽しみにしてて?」
また、虹湖チームの1人で
指名してきた子が居たのだが…
「
趣味はオンライン…」
食事の際、マスクを外して自己紹介をする
と、少し言葉を交わした時点で目が
ハートになり、あえなく轟沈・・・。
「あぁ〜♡
・・・シアワセ・・・♡♡♡…」
・・・ぱたん 〜♡・・・
合同授業が終わった後、小鳥曰く…
”一緒に食事した時間は5分に満たなかった
けれど…
どんなアーティストのコンサートや
映画よりも感動したし、
思い出すだけでドキドキが止まらない
私の青春の全ては、あの方の声と顔に
染められてしまいました”
…とのことで、
周りの女生徒達からは毎日のように
「どうだった?」「事細かに教えて?」
と、聞かれているそうだ。
甚大な被害が出る事がなく ホッと胸を
撫で下ろしていた。
ここで、伊奈から生徒たちにとって
重大なニュースが。
「大きなトラブル無く出来たのは
非常に尊いことだ。
というのも、今回の合同授業で
問題がなかったことを確認し
決定に至ったことがある
それは…
両校合同、
今回の研修メンバーで3泊4日、
来年の修学旅行を実施する事になった」
お…
うおおおおお〜〜〜〜〜!!!
キャアアアアア!!!
両校ともに、歓喜の声に包まれた。
「さてと、お土産コーナーで
叶春に何か買って帰ろうかな」
数分後、
お土産コーナーから大きな悲鳴が上がり
場が騒然とした模様…。
来年になれば、さらに
容姿と色香は数段磨きがかかることに
なり、両校合同の修学旅行は騒然必至…
これからも数知れない伝説を残す予定だ。
✿EP6. 美しすぎる未完成 The end❀
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