第342話

先ずはそれぞれの高校で5人組を作り、

5対5で相手高校と自己紹介を交わす。



コミュニケーション能力向上研修という

名前があるが、そんな名前などどうでも

良くて、第一印象でポイント稼ごうと、

特技を披露する生徒もチラホラ見える。




「無限リフティングできます…!」




トン… トン トン… トン!




「すごーい!

 レオくん、うまーい!!」




と、サッカーボールを持参し特技を披露する者や、




「右手に入っていたコインですが、


 この通り… 手にはありません」




「えっえっえっ!?

 なんで?? 今握ってたのに???」




「では… その胸ポケットの中を

 見てください…」




「えっ? 胸ポケット?


 ・・・なんで??




 なんでココにあるの〜!?」




「コインに添えたメッセージを

 読んでみて?」




「え…、あ コレか!


 えっと…



 ”あなたと出会った日が


  ボクの最良の日です”


   

   キャ―――――! 

       すっごぉい!」





「これが、仙北センボク 大也ヒロヤの、

 ハイパーイリュージョンです…」




などと、マジックでハートを掴みにかかる者など、順調な滑り出しを見せる者が居る中で





「す…好きな食べ物は、


 青じそ…」



「青じそ?


 それ、ドレッシングのこと??」




アガってしまい、思い描くプランがうまく立ち回らない者も…。

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