第341話

合同授業当日―――――――――――…






2つ隣の県までバスで移動し、宿舎に到着。



移動中からテンションがおかしくなる者や、

「男子の妄想、舐めるなよ?」などと、

字面はカッコイイのに言ってる事がおかしい者が居たり


自分を抑え込む事にエネルギーを多分に消費しつつ、ようやくたどり着いた聖地。



ソワソワ度の高さ イコール 期待値の高さ。




荷物を各自の部屋に置き、大集会室という大広場に、両校の生徒が集った。








「「よろしくお願いしまーす♡」」








翠蓮西高校の女生徒たちの一声が恋の矢のように、男子生徒達に向かって一斉に放たれると…






「これこれ〜!」


「声だけで持ってかれそう…」


「声に色が付いてた…!」






矢は次々と命中し、心拍数をレッドゾーンまで誘ってしまう。





「おい、お前たちも挨拶せんか!」


ここで、浮かれた山彦殿高ヤマコー生を

体育教師の伊奈 徹平が一喝。





「「よ…宜しくお願いします!」」






「なんで伊奈チャンが引率なんだよ…


 それさえなけりゃーな…」






いよいよ、合同授業という名の恋活イベントが幕を開けた。

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