第248話

――――――――――――――――――――…







「…えっ?


 どういうことですか??」







ある日、

ノアの身体に 異常が見つかった。







「婚約されて、

 式を間近に控えているというのに

 

 こんなことを言うのは

 非常に酷なことですけれど…




 あなたは…



 って、


       30日でしょう。」





――――――――――――――――――――…




医師からノアに告げられた事実は


同じ日に、理人にも伝えられ…







理人は 光の祝福の最中、

突然、暗闇の世界に閉じ込められた。




理不尽な現実は、

告げられた事実は、


鋭い刃となって、理人に突き刺さる。



"いっそのこと、

 刃に身を任せ、死んでしまいたい…"



生きる意味さえ、見えずに…




絶望が、理人の心に亀裂を生じさせた。





何もしなくとも、視界は涙に奪われ


理人が放り込まれたのは、

永遠にすら思える 闇の中。



闇が重くのしかかり…

潰れてしまいそうになる。




呼吸すら、まともに出来ずに…。

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