第235話

「今の僕に、

 “選択“ も “融合“ も通用しないよ」






ナンバー3

「!??  イツノ間ニ!?」





ジュエルはナンバー3と4の背後に移動している。

まるで音を置き去りにしたかのような速度で、誰も視認できてはいなかった。




「覚醒ってやつなのか…


 危険リスクから逃れる為に

 力が湧いてくる感じだ


 力も… 速度も



 これも能力のうちなのかな



 動きが止まって見える」





ナンバー4

「融合レベル、最大!


 全テノ臓器ヲ混ゼテ

 行動不能ニシテヤル!!」






ナンバー3

「対象ノ行動ヲ

 1ツニ制限シマス!!


 能力発動!!!」










「捉えられなきゃ、


  意味がないよね?」






ゴキッ…!



ゴキゴキッ!!






…ドッ…    …ドサ…ッ  







「2と6、それと1はユーレギンの元に…



 これで、あとは君だけだね?



 ナンバー7」





ナンバー7

「覚醒した力、

 私二 匹敵スルヨウダネ?


 コレデハ、勝負ハ拮抗シテシマウ


 ダケド、ソレハ逃ゲラレナイ時点デ


 私ノ勝チヲ意味スル…」






「ふぅ…


 いくら能力が上がっても、

 相性が悪いと分が悪い


 危険から逃げるために、僕の力が

 ピークまで上がっても、

 君は 僕に危険と認識させない

 ギリギリの力で、

 僕の能力上昇を抑えて


 その上で、

 僕に致命傷を負わせる攻撃を

 備えている…



 ・・・さて、困ったな」




ナンバー7

「ソコマデワカッテイルナラ、

 尚更 私ニ 近ヅクノハ躊躇タメラウダロウネ」





覚醒したジュエルの力をもってしても

能力の関係によっては劣勢に立たされる

ことがある。


ジュエルは勢いを止められ、

攻めあぐねていた…。

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