第233話

ジュエルがユーレギンの元を離れた隙に、異能者たちが独自の連携を始めた。




ナンバー1

「ナンバー2!


 今スグニ、Dr.ノ治癒ヲ!」





ナンバー2

「治癒、開始シマス」





ボワァァ…ァ…ア…




ナンバー2と呼ばれる女性が、ユーレギンの両腕に手を当てると、ユーレギンの折れた両腕がみるみる元に戻って行く。




ナンバー1

「修復率97.8%


 ナンバー2ト6ハ ドクターヲ

 一時避難サセテ、


 ナンバー3、4、5ハ

 コノママ交戦!


 ターゲットヲ 拘束シナサイ!」




ユーレギンは、2名の異能者と共に

奥の小部屋へ向かった。




「直しても無駄だよ…


 何度でも痛みを与えてやる


 命続く限り 何度も…!」






ナンバー5

「ミスター・ジュエル


 先ズハ

 キミノ自由ヲ 奪オウ」





ジュエルの前に立ちはだかった男の身長は

175cm程。

黒く長い髪の毛が歩く度に揺れている。

黒いスーツの袖が捲られ、見るからに屈強な肉体の持ち主だ。






「新手か…


 それも無駄だよ」






ナンバー5は、ぬっ…と右手を伸ばし

ジュエルを掴もうとする。







ササッ…!





ジュエルかわされた

ナンバー5の右手が床に触れると…






ガラガラガラガラ…!






触った部分が一瞬で崩れ落ちた。






「床が…壊れた?」





ナンバー5

「ソウ


 私ノ能力ハ 破壊ディビジョン



 触レタ物 全テヲ分割シ、灰ニスル


 故ニ、破壊。」

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