第197話

ガチャ…




部屋に入ると、先程の男がソファに腰掛け


周りには7人程が囲うように立っていた。



ソファ以外にはテーブルしかない。



テーブルの上には、1冊のノート。



小さいビルの中は、モノが無いため

広めに感じる。





ジュエルさん、泉水さん、


 我が "レグルス" へようこそ。


 

 外の者は下がって良いですよ。」





「はっ! 失礼致します」





「ほっほっほ…


 待ちきれず、自ら出迎えに行ってしまい

 ましたよ


 我ながらせっかちなことです」





今、レグルスという組織のリーダーと思われるその男と、側近と思われる7人、そして泉水とジュエルだけが同じ空間に居る。



中折れ帽を深く被り、その男は

煙草をふかしながら、話始める。



はなぶさフレンチシティでは

 よく 私の足音に気づきましたね?


 泉水さん」




『気づかれていると解っていながら、

 わざと 駅の方まで誘導していたの?


 やられたわ…』




「えぇ


 神経削ったにもかかわらず、

 警告音は聞こえていた様子ですね。

 

 なかなか高い適合率のようで…?」




「警告音のことも、

 エンドピースのことも、

 何故知ってる?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る