第144話

『何でかなぁ?

 だいぶ慣れちゃったからかな~?


 でも どう? 

 大人の女性にこんなに見られて

 緊張しない? 

 実はドキドキしちゃったり?

         ふふふっ!』





「んー、緊張とかはないけど・・・

 

 いずみちゃん、近くで見ても


 すっごくかわいいね」







(ううううう〜〜〜〜〜!!!


 叫びたい!!


 全身が…!

  溶けそうになってる!!)







ジュエルの瞳に宿る魔力が消失したのか、

一時的なものなのか、

それは知る由もないが


イケボについては相も変わらず、

耳から入った声は脳天からつま先まで

駆け巡って、しかも

"かわいい"という心の急所までも

的確に撃ち抜いてきて…


泉水の全身を感電させてしまった。



瞳の魔力がなくとも、

十分に女性を卒倒させる力があるのだ

ということを、その身をもって証明

することになろうとは…



"この子のことを、15才と思うのは

 そう" と、心に誓う泉水イズミ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る