第104話

「あ、思い出してきた…


 さっきの男の人、

 たかし… って名前だったと思うけど


 これから危ない店に向かう筈だよ?


 見た目は駄菓子屋さんみたいな所

 なんだけど…

 そこで白い粉みたいなのを受け取ってた。


 高額な取引だったから、たぶん

 お菓子とかじゃないかもしれない


 こないだ、教室でそんな夢見たんだ…」



『本当!?

 それが本当なら、凄いことよ??


 ねぇ、それって もしかして

 "Dディー菓子工房"ってお店じゃない??』



「いずみちゃん、すごいね?

 そうだよ? D菓子工房…


 今日の21時に裏口から入って

 取引するみたい」



『やっぱり!! 繋がった!!

 

 D菓子工房、私が抱えてる案件の

 1つなの!


 なかなか尻尾を出さずに諦めかけてた

 案件なんだけど…

 もしかしたら、うまくいっちゃうかも!


 孔雀畑さんに連絡しなきゃ…』




泉水は、ジュエルが見た夢に

ただならぬ信憑性を感じ、


これまでにあった出来事がカチッとまる

音がして、それに賭けてみた。

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