第64話

「極めて危険さ・・・。


 血の匂いが似合う男だよ。



 なぜなら、

 ・・・アイツと俺は、"同じ" だ。



 どんなに上手に隠れても・・・


 俺には 黒い光が見えている…。



 やがて 俺は 

 ヤツのもとへとたどりつくだろう。



 その時まで・・・


  せいぜい 逃げる ことだな・・・


         ・・・黒の王子サマ」





黒きほのおが燃える瞳は ジュエルを捉え、

飲み込もうとしていた。



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