第63話

一方で、

彼が呼ばれている名は ”玄武げんぶ” 。



代々その名を冠する者は、

この5号館の主として

バックに控える巨大組織をも指揮する重要なポストを担う。



その男・・・ 数々の屍を築き上げ、

朽笛高校理事長 および 悪のカリスマ、

黒鎌くろがまに見出され、

玄武の名を手に入れ・・・


そして 闇世界へと羽ばたき


その名を絶対のものとすることを

約束されている者。





「まぁいい。

 懸賞金5億はそのまま継続してやる※


 うまくいけば、

   …見つかるかもしれないぞ?」



「あ、ありがとうございます!


 見つけ次第、連れ戻して、台苑条だいえんじょうさんの

 前に突き出してやりますよ!」




「ふふ・・・

 俺の後釜には、神もアイツしか

 いないと言っていた」




台苑条だいえんじょうさんや

 黒鎌理事長ボスにそこまで言わせるなんて…


 アイツは それほどまでに危険な男なの

 ですか…??」






※補足説明

 朽笛高校の黒鎌理事長のもと、

 台苑条が行っている" 鎬"によって

 得られる額は桁違い。

 5億の懸賞金はその端数を使った戯れ。

 【射沙波くんの恋歌】最終章にて、

 その理由を記載。

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