第14話

『さて…と… うしろ、うしろ…と』



泉水は再び 教室内に足を踏み入れ、

長い髪をなびかせながら

つかつかと教室の後ろに向かって

進んでゆく。



『 (ジュエルくーん、


  イケメン嫌いな泉水イズミさんに、

  

  早くそのお姿見せて、


  さっさと任務終わらせてね〜?



  明日はオフだし、

    さっさと帰りたいのよ〜) 』





男子生徒全員+成人男性1名の視線は

パンツスーツ姿の女性に釘付けだ。



「おねぇさぁ〜〜ん


 A地区か、B地区で言ったら、

 どっちがお好き〜?」



「オネーさ〜ん、

 ねーね〜 オネーさぁん、


 オネェさんの胸ってどうなってんの~?」



この場所には、デリカシーなどという

言葉は存在しない。

今にもむしゃぶりついてきそうな気配が

漂う教室内。

まるで檻のない動物園さながらに。

そんな獣たちに対する泉水なりの対処法…

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