第48話

――――――――――――――――――――…



アリスが居なくなり、

父親に詰め寄った征十郎。


ヴィルゴナーピース、エンドピースという

いくつかの有益な情報を手にするも、

記憶からは消されてしまう。



しかしアリスの記憶は消すことが出来ずに

征十郎の中で強い想いとして残っている。



また、父親に対する強い不信感が芽生え

二度と顔を合わせて食事することも、

会話することさえも無くなり、

嫌悪するようになった。




何度か寝くびをかこうとした事もあったが、返り討ちにあってしまうこと多数。




❴殺すつもりで振るった攻撃をかわした事、褒めてやってもいい


それが成長というものだよ❵





父親や、我が子といった関係性は実質的に

当てはまることは無く、殺意の対象と、

娯楽的玩具といった間柄にまで変わってしまった。






征十郎が知る限り、アリス以外の使用人も

複数人が行方不明。



探すものの、足取りも不明。



その度に嫌悪と憎悪の炎が胸の中で

燃え盛る。




生まれながらに溢れる程の才覚に恵まれた

征十郎だが、ただ1人の頸を狙うため、

極限まで鍛え続けた。





それから5年の月日が流れた―――――…

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