第71話
班対抗フットサル大会
決 勝
C班 vs E班
ついにフットサル大会も決勝戦を迎えた
マラソン免除という副賞は
魅力的ではあるが、
もはや選手たちはそれ以上に「優勝」の
二文字に執着していた
鰻丸
「いやー、
メンバーが名を連ねましたよ
一法師さん」
一法師
「そうですねー、
これはどちらが勝っても
おかしくないと
いいますか、
個人的にはどちらにも
勝っていただきたい
そう思うわけであるんですよねー」
鰻丸
「ゲストの魚狸さんは
どういう
ご覧になられていますか?」
魚狸
「心持・・・ですか?
そう言われますと難しいですが・・・
強いて言えば、「篠崎選手」と
「湯方選手」、
「宇佐美選手」あたりには
非常に注目していますねー」
鰻丸
「・・・と、申しますと?」
魚狸
「うーん、まぁ・・・
一言でいえば”ハプニング”って
やつですかねー
ラッキースケベ的な?
ポロリ的な?
そんな期待を胸に、
観戦していますよ?
意外かもしれませんけど?」
一法師
「そうだったんですね?
魚狸さんはもっと誠実な方かと
思っていたので残念です」
魚狸
「何をおっしゃいますか?
そういう一法師さんこそ、
そのオペラグラスは
何に使おうとしてますか?
まさか、イヤラシイことに
使うわけでは?」
一法師
「なーにを言いますか!
これは観戦者としては当然の
あ、ホラ
選手たちが入ってきましたよ?
ゲームに集中しましょう!」
観戦席では自然発生的に実況解説、
ゲストまでもが出来上がっていた
鰻丸
「ここで選手紹介に移りましょう
まずはC班から
ゴールキーパーは”マツタケ”こと
松田 毅
持ち前のパワーでゴールを
シャットアウトします!
相手の腹筋を崩壊させる悪魔の笑い声
には要注意です!
ディフェンスは左から、篠崎カノン
バイリンガルで英語が堪能な清潔・聖女
与えられた仕事は卒なくこなす才女
みっつのSが
ミラクルガールです」
魚狸
「いやー、綺麗な顔してますねー
本当…
いっそのこと汚してしまいたい!
でも汚したくもない
そんなせめぎあいが
難しいところですねー」
鰻丸
「中央には湯方まつり、眼鏡女子
隠れファンが多いという噂も
チラホラ聞きます」
一法師
「実はワタクシも気になってました
カオだけでごはん5杯は
いけますからねー」
魚狸
「すみません、
尺が足りなくなりそうなので
ここからはサクサク
行きましょうか?」
鰻丸
「続いて右サイドは
ウワサによるとキケンな呪具を
集めるのが趣味とか
一部の人だけが知っていること
ですが…」
一法師
「呪具コレクターですか…
うーん、
敵に回したら怖そうですねー」
鰻丸
「そして攻撃、オフェンスは左から
イザナミ、ケアル・・・
ここはまぁ、どーでもいいですね〜
はい、
では続いてE班の紹介にうつります
キーパーは魚頭 リキ、
りきぎょ ですね…
はい がんばってくださーい
ディフェンスは左に
・・・彼女はいつも右手に
リストバンドのようなものを
巻いているのですが、
これもその筋から得た情報に
よりますと…
好きな人の名前を手に書いて、
リストバンドで隠しているのだとか
これが1年間誰にも見られなければ、
願いが成就するとかいう
おまじないのようですねー
ツノノメさんにでも
聞いたんでしょうか・・・
そんで、右には滑子タケシ・・・
ガンバレー」
一法師
「E班だけ中盤に選手を
置いてましたよね?」
鰻丸
「そう!よく見てますねー!
中盤には帝王・雷音フーガと
宇田川 真鶴の2名」
一法師
「帝王はどーでもいいとして、
マナヅルちゃんは
家から毎日2時間半もかけて
通っているそうですよ?」
魚狸
「それは大変だ!
なんなら、うちに毎日泊まって
行けばいいのにって
思っちゃいますよ?
ベッドも半分空いてますし」
鰻丸
「ハイ、
魚狸さんの願望はさておき、
最後はワントップの
反仏カナタですね」
一法師
「お
骨折らないように気を付けてね~」
Pi~~~~~~~~~~!!!!
いよいよ決勝戦が始まった
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