(4月 -席順-)

第7話

「スミマセン・・・ 

 遅くなりました」



一連の自己紹介がおわったとき、

教室に一人の天使が舞い降りた



木森林

「おぉ、意外と早かったな!

    君はそこ、一番前ね?

    座って座って!」


「はい…」


木森林

「病院で遅れちゃったけど、

    彼女が出席番号1番ね


    ・・・来て早々に申し訳ないけど、


    簡単に自己紹介できる?」



「あ・・・ハイ」



(俺は ただただ 目を丸くして 

その子の動きを目で追っていた・・・)




淡空

淡空あわぞら 恋羽こはね です


   北中出身で、

   中学の時にテニスをしてました


   ・・・よろしくお願いします」



目の前に座る天使から後光がさしていた




射沙波

「(あわぞら ・・・ こはね


    ・・・ ちゃん・・・) 」




黒目の少女


淡空あわぞら 恋羽こはね


3/16生まれ O型

天使系女子


(俺の憧れ…)





こうして

クラスの初顔合わせが無事に終了した




木森林

「じゃぁ、

    このプリント後ろに

    回してくれるかー?」


前列の生徒に順番にプリントを渡す木森林




恋羽が少し後ろを振り向いて 

射沙波にプリントを渡す



射沙波

「あ・・・ ドモ・・・」




彼女の目を見ながらプリントを

受け取ったからか、

俺の指が彼女の体温を感じた




恋羽

「 …ぁっ…」



射沙波

「あ、 ゴメ・・・!!」



(俺の世界が今 変わろうとしていた)



ドックン… ドックン… 






一法師

「 (プリント、まだかな・・・?) 」





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