第22話 性欲と食欲
「リヒト様ぁ~本当に、本当に……ごめんなさい……アリスはアリスは……」
アリスは顔を赤くしてあたふたしている。
「まぁ良いよ! 気にしないで良いからね、俺も気持ち良かったし……」
「流石のリヒト様も丸一日大変でしたわね」
「あはは……まぁね」
火のついたアリスは騎乗位でガンガン腰を振りつけて丸一日犯りっぱなしだった。
今はもう次の日の夜だ……
若いから勃ち続けた俺も凄いが……ただ騎乗位で腰を振り続けられるだけのSEXを続けるのは本当に凄いな。
流石......獣人。
まぁ手の届く範囲の胸やらお尻は触ったが、ほぼずうっとアリスが馬乗りで腰を振り続けていた。
俺がいこうがお構いなしにだ。
「リヒト様ぁ……アリスは……アリスは本当にごめんなさい!」
「本当に気にしてないから、だけど次する時はしっかりと、落ち着いてゆっくりしような」
色気もへったくれも無い。
俺は前の世界で経験者だから余裕はあるが、ある意味意思を無視されたレイプみたいな物だから……人によってはトラウマになるかも知れない。
男女入れ替えたら……うん犯罪みたいな絵面だな。
「……気をつけます」
耳をペタンと垂らして尻尾も元気無さそうに垂らしている。
「別に良いよ! 本当に気持ち良かったから……ただ凄く疲れたから今日は外食に行こう!」
「はい! それじゃ今夜もアリスは頑張りますね!」
「いや、今夜は流石にな……」
「えーーーっ! 気持ち良かったなら良いじゃないですかぁ」
夜ってもう既に夜でいつもなら、あと3時間で寝る時間だ。
確かに気持ちも良かったけど、少し、竿がヒリヒリする……
「えーと……」
「それじゃ、アリスさん、今夜は私が色々と教えて差し上げますわ」
「メリッサさんが!?」
「はい、アリスさん、ガンガン腰を振れば良い訳じゃないのですわ。 愛の営みには色々としないといけない事がありますわ……それを私が教えて差し上げますわ」
確かにその方がいいな。
あれは荒々しくて続けたらきっと俺は倒れてしまう。
そういえば、昔犬や猫の交尾を見た事があったが……あれと同じでただ腰を振るだけだった。
しかも荒々しい。
「そうだな、悪いけどメリッサ、色々と教えてあげてくれる?」
「心得ましたわ! お任せ下さいまし!」
そう言えばメリッサって愛人だったんだよな。
だったらあっちの方は……流石になれているよな。
「リヒト様ぁ、アリス頑張ります!」
「それじゃ、頑張って……だけど出来たら今夜は休ませて……それじゃ行こうか?」
「はい」
思った以上に足に来ていたようだ。
フラフラした足取りで外食をする為、家を出た。
◆◆◆
「いらっしゃい……今日はちゃんと綺麗だな、何処でも好きな場所に座ってくれ」
アリスと一緒に初めて入った食堂、黒猫亭。
前に文句を言われなかったから此処に来た。
王国は奴隷であっても『獣人お断り』のお店が多くあるので安心して食べられる此処が良いだろう。
「ありがとう、アリスこの席で良いか?」
「アリスは食事が食べられるなら何処でも構いません」
俺は敢えてテラス席を選んだ。
恐らく中でも問題は無いが、店主がOKを出していても周りの客が嫌な目でこちらを見ている。
俺はEランク冒険者。
チート無しの俺はリスクは回避しなくちゃ危なすぎる。
「アリスは何が食べたい? 好きな物を食べて良いぞ! それとメリッサも食べたい物があったら言ってくれ!」
「アリスはお肉なら何でも構いません!」
『私は……食べられませんよ?』
「まぁ、メリッサは気持ちの問題だな。 実際には食べられなくても目の前に食事位置かしてくれ。一人だけ無いのは寂しいだろう?」
笑顔で俺はメリッサに伝えた。
『リヒト様……』
幽霊だとしても一人だけ無いのは寂しい。
アリスは大食いだから、メリッサの分はアリスにあげれば良いさ。
「それでメリッサは何が食べたい?」
『お任せで構いませんわ』
此処暫くは稼ぎが良い。
偶には豪華な物を食べても良いだろう。
「すみませーん! ミノタウロスのステーキを3つ下さい! パンとスープをつけて」
「あいよ……なかなか豪勢だな、腕により掛けて作ってやる」
メニューの中で一番高いのはミノタウルスのステーキだ。
偶には良いだろう。
暫くしてミノタウルスのステーキが出て来た。
「リヒト様ぁ~これ食べていんですか?」
『随分と豪勢ですわね……大丈夫なのですか?』
「偶にはね」
『そういう意味じゃありませんわ』
アリスはあっと言う間にステーキを平らげて……
「リヒト様、お代わりしても良いですか?」
お代わりをねだってきた。
メリッサの方を見ると頷いたので……
「メリッサのを食べて良いぞ」
「そうですか……いただきます」
あっ……いただきますって言い忘れた。
まぁ良いや……
アリスはまたもやステーキをパクつきはじめてすぐに完食した。
「リヒト様……お代わりしても良いですか?」
メリッサの言っていた事はこの事か?
気のせいか、いつも以上にアリスの食欲が凄い気がする。
「良いけど、悪いけど、オークにして貰って良いか?」
「アリスはお肉なら何でも構いませんよ!」
「すみませーん、オークステーキ一つ」
「あいよ」
アリスは結局お代わりを繰り返し、気が付くとミノタウルス2枚にオーク5枚を平らげていた。
もしかして今迄遠慮していたのか……
帰ってから聞いてみるか。
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