第8話スパイです!スパイ!
銃弾の嵐 戦闘機の飛行音
血が降り注ぐ塹壕
「地獄か?ここは?」
「いいことを教えてやるよ。地獄はもっと酷いらしいぞ」
「マジかよ。死ねなくなったよ」
「明日くる新兵にも教えてやらねぇとな」
バゴォォォン!!!
「おいお前ら!英雄だ!!逃げるぞ!!」
「マジかよ!」
【英雄】
このゲームで言うと、ネームドキャラ
強い。強靭
最強!無敵!では無い。でもまあ、、強い
俺ほどでは無いがな
初見の時、俺の荒々しい血が叫び、意識を取り戻した時には辺りは血の海だったね
一応その時、俺は職業エンターテイナーの配信者だったから、アーカイブを見たんだよ
マジで怪物かな?ってぐらい強かった。だけどぶっちゃけあの時の俺はおかしかった
数十時間?数日?覚えて無いんだが、一生あのゲームをやっていた
極まっていた。やっぱ人間限界迎えたら怪物になるもんだね
「降りろ」
「うぁあ、、嫌だなぁ、、、」
「早く降りろ!聞こえなかったのか!!」
「・・これって普通に飛び降りても?」
(このトラックぽい乗り物高いな、、怖い)
ゆっくりとトラックから降り、戦場後方へと足を着ける
(俺、このゲームやったの5年ぐらい前だから、、記憶無いんだよな)
「よう新兵!お前の教育係を任された!」
「・・・」
(あ、思い出して来たな)
「アルムだ。よろしくな!!」
「死にそうな顔ですね。よろしく。兄弟?」
「、、ハッハハハハハ!!言うじゃねぇか!!」
教育係と名乗る者は、豪快に笑う
「じゃあ行くぞ!この先に」
「俺、教育係になる人の顔知ってるんだよね」
「・・・」
男はその言葉を聞いた瞬間、俺に対してナイフを振るが
「いった、、指一本無くなったよ。危ないな」
「痛覚無いタイプか、、面倒だな」
(いってぇ!!俺の人差し指がァアアア!!)
ポーカーフェイスでその場を乗り切ろうとするが、痛いのは痛い
「一応理由を聞いても?俺を誘拐しようとした理由を」
「今回来る兵士は、、優秀だと言うのが俺の耳に入ってな」
「・・・優秀?そうか、、優秀か」
「せっかくなら、俺の国に寝返らないか?こんな腐った場所よりも」
「誰かーーー!!!ここに敵国のスパイが!います!!!」
大声をあげる。これでも配信者だったんだ。声の大きさには自信がある
「ッチ!」
「逃げれると思うなよ!!死してお前を引き留めてやる!!」
背後から抱き着き、男の動きを鈍らせる
ここで重要なのが、脇の下に手か腕を入れ込むのが大事なんだ
腕が振りにくくなるからな!
「邪魔だ!」
「・・・・」
無言で後ろに体重をかける
「貴様ら!なにをしている!!」
「上官!こいつスパイです!敵!敵!!」
「なに!?貴様!ナイフを捨てろ!その場に!」
上官ぽい顔つきの男はハンドガン、銃を構え、ジリジリと俺達ににじり寄ってくる
「ナイフを捨てろ。2秒待つ」
「ック、、捨てた!捨てたぞ!」
「少し離すんで!銃を向けたままでお願いします!!」
スパイを少しずつ引っ張り、ナイフから遠ざける
(いやーー、死ぬかと思ったよ。指一本無くなったし、まあ治るからいいけどさ)
「感謝する。君のおかげでスパイを捕まえられたよ」
「しかし、最前線にもスパイいるんですね。後方だけだと思ってましたよ」
「いや、恐らくは何かの用事で寄っただけだろう。ついでの仕事で君を襲ったと言う訳だ」
「ふむ。そんなものですか」
「今の時代、人の手は足りないからな。スパイもそのしわ寄せが来ているんだ」
「社畜ですねぇ、、」
今日は休んだ。休んだ?、、どっちかって言うと治療だね
それで俺が配属される部隊の人達とは会えなかった
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