2018年12月7日

一人になりたい


独りにしないで




うつの発作が出ると必ず出てくる二つの感情。


誰から見てもめんどくさい。


私からしてもとても辛い。




耳を劈くような言葉が脳内でこだまする。


私と、私と、私が罵倒しあって殺し合う。


頭の中はいっぱいいっぱい。


すぐにでも倒れたくなるような感情の渦。




少しの嫌な気持ちだけで、ここまでの辛いことが起こってしまう。




「休みって言ってるのに、飲み会ばかりじゃない。」




言えたら楽だったかもしれない。


言えるよしもない。


私は養われてる立場。


彼氏だって相当ストレスは溜まるはず。


私に合わせて夜ではなく昼間にしている。


それでも私はそれ以上を求めてしまう。


こんな立場で何を言うんだ。




休みとってるのに、一日もゆっくりしないで友達とかと飲みに行って。


私と予定なんか合わせちゃいない。


一緒に住んでるからいいでしょ?


そういう問題でもない。


私とは遊びたくないのかな。


息抜きにはならないのかな。


そんなに他の人といたいのかな。


いろんな痛い思いが私を責める。




私だってこんなことは言いたくない。


笑って見送りたい。


「そっか」頑張って作った笑顔も困らせてばかりでなんでそんな顔するのって怒られる。


私の精一杯の笑顔なんだけどな。


私の心情を察してとは言わないけれど、頑張って送り出していることは分かってほしいな。


わがままだね、私、本当。




彼氏が飲みに行くのも許せないなんて、本当自分勝手で嫌な女。




私なんていなくなればいいのに。


ねぇ、そう思うでしょう?




ネットでたくさんの人が、ひとりじゃないよって私がいるよって言ってくれる。


素直に受け取れない私がいる。


何故だろう。


嬉しいの。すごく。


でも、こんな汚い私がいたら嫌でしょう。


誰だってそう思うでしょう。


怖いんだよ。嫌われることが。


離れていくことが。


独りになる瞬間が。


弱いね、私。




トイレにこもること30分以上。


痺れを切らした彼氏がトイレのドアを開ける。


タオルで首を締めていた私。


タオルを取り上げた彼氏は「なんでそんなことするの、いい加減にして」。


それだけを言い残して部屋に帰る。


優しい言葉も、優しい手も差し伸べることなく、ただ怒鳴ってタオルを奪って。


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