気づいたら異世界転生してた話【最弱の俺が魔王を倒すまで】

ばろんさん

第1話 気づけばそこは異世界だった

うん、ここどこよ?


俺は確かに部屋のベッドでぐっすりおやすみになって、明日の大好評漫画の発売を待っていたはずだ...。


しかーし!!!

目をパッカリ開けるとそこは━━━━━━━

ただの大草原やないかい。


いや、あと少し走れば街があるぞ!

いっその事開き直って、あの街で生活して大成功すれば勝ち組確定だ!!!

あの街に出撃じゃあああああああぁぁぁい!!!



















うん、ダメだった。


「ガハハ、最弱の草原とは言うが、まさか何一つ装備も持ち歩かない変人がいるとはな(笑)」


「ふはは、身分もわからんしな!

そりゃ、牢屋にぶち込まれても仕方ねぇ(笑)」


そう、俺は今「街の中」ではあるものの、「牢屋の中」にいるのである。


「こんな異世界転生あってたまるかよォ...」


━━━━━━━━━5日後━━━━━━━━━


「ったく...いつになったら釈放なんだよ

飯食って?寝て?そして起きて、それのサイクルだ!

しかもオマケに!!!

ここ時計も窓も無いし!時間わからん!!!」


「ふはは、そんなん言われても困るぜ

坊主、時計だって高価なんだ

そりゃ無理に決まってらぁ」


そう言われても、時間くらいは知りたいもんだ。

俺のしゃべり相手こいつともう1人の看守しかいねぇし...暇だぜぁぁ


「よぉハルガー、看守交代の時間だぜ!」


「了解!

じゃ、あとは任せるぜ、ガルタ!」


「さてっと...兄ちゃん、良かったな!

街の長がお前を釈放するってよ」


「ほんとか!!!?よっしゃあああこれで自由だ!!!

......ん?

でも、いったいどうして急に釈放なんてしてくれるんだ?」


「ん?なんだお前、知らねぇのか?

お前の魔力、1だぞ?」


うん...........







は?

「え?は?え?は?え?魔力1???俺が?????」


「お前以外誰がいるってんだよ

さすがに魔力1は見た事ねぇから笑っちまったぜ(笑)」


「魔力...1...?」


「ガハハ!そうだ、魔力がなけりゃスキルも魔法も使えない!

つまり!

お前は長に全く脅威がないってことを無自覚に証明したんだ!!!(笑)

多分、街1番の最弱の子供でも、お前になら勝てるかもな!!!

ガハハハハ!!!現実を受け入れろ!」


「受け入れられるかよおおおおおおお!!!(怒)」


こうして、俺の異世界冒険の最初の1ページが開かれたのだった!!!


「ふざけんなあああああああああ!!!(怒)」

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