才能のない私へ
干月
私の得意なこと、苦手なこと
私はプレゼンテーションがどうやら得意であるらしい。らしい、と言うのは、周りからそのような評価を下されやすい、というだけだ。そうは言っておきながら、周りからの評価というのは存外自分自身を思い込ませるには充分なようで、私もプレゼンテーションが苦手だとは思ったことがない。
得意な理由はあまりにもはっきりしている。声がよく通るからだ。別に意識していなくても、話していたら大きな声が出る。それは時に欠点ともなり得るのだが、プレゼンテーションというのは自信が見えれば見えるほど良いものになるから、声が大きいというのは加点されやすいのである。ちなみに、声が大きいだけで手も足も震えに震えまくっている。
あとは単に、自分の中で論理構造を組み立てるのがおそらくそこまで苦手ではないのだと思う。ここがこうだからこうで、だからこうだ、という順序がハッキリと私の頭の中に存在していて、その思考回路を言語化することになんの苦手意識もない。
ではなぜ論理構造を組み立てるのが上手いのか、という話に移ろう。端的に言えば、普段から四六時中何かを考えているからである。思考をとめている時間の方が少ない。寝る前と、寝ている間、あとは起きた直後くらいだろう。ただぼーっとしている時間は本当にない。ぼーっとしていることが苦手すぎて、洗い物をしながら動画を流して歌を歌っている、なんてチグハグな状況さえ日常となっている。同じ動画をずっと見ていられなくて、基本2倍速をかけるし、動画をかけながら別の作業をするし、時に別の画面を開いて動画から離脱することだってある。非効率でしかない一連の行為だが、私にとっては丁度いいのである。
私は今2024年現在大学生なのだが、文学部というザ・文系の学問を学んでいる。文学部を選んだ理由としてはカクヨムに小説を投稿している、というものだけで十分ではないだろうか。
いわゆる日本語や文章全般に関するものを取り扱っているのだが、私自身の中高時代の得意科目は数学であった。どのくらい得意かと言うと、全統記述模試で偏差値70代をたたき出すレベル。まあ、数学が得意と言うよりは、関数と数IIの微積分が異常に得意だっただけだが。その時の記述模試も、微積分は満点を取っていた。衝撃的すぎて未だに覚えている。
というわけで、私は3科目(私立大学に一般受験で入ったため)に、国語、英語、数学を選んだ。社会が苦手だったことと、点数調整で数学の点数が低くても入れる可能性がある、ということを見込んでのことだった。実際その選択は正しかったのだと思う。4日受けたうちの1日が、ギリギリ滑り込んだ。
こうした戦略を考えることも、得意なことのうちに入るのだろうか。
ここで苦手なことの話をするが、私は英語が大の苦手である。高校受験、大学受験でも英語が蟻地獄のごとく足を引っ張りに引っ張りまくり、それが尾を引いて未だに苦手意識は抜けない。塾講師をバイトとしてやっているから、英語に触れる機会自体は増え、理解度も受験生当時よりは上がってきているような気もしなくはないが。
何がそんなに苦手意識を増長させているのかと言うと、暗記だ。私は暗記が本当に苦手だ。先程社会が苦手だと述べたのは、こういった暗記の要素が絡んでいる。古文も苦手だったのか、と聞かれるとなんとも言い難いのだが、数学の公式はあまり覚えられなかった。点と線の距離なんて、公式を使わずに全部乗り切った記憶さえある。
テスト自体は、テスト前一週間で全て詰め込み乗り切っていた。高校1年生の時から受験では使わないと思っていたから、テスト後全て忘れたとしてもまず問題はなかった。
もう一つ苦手なことを上げておくと、継続がとことん苦手である。三日坊主なんて言葉があるが、3日続けばまあいい方である。酷い時には1日経たずに終わる。面倒、が全てを凌駕する。
熱しやすく冷めやすい、というのがまさにピッタリで、推しもコロコロコロコロ変わる。酷い時には3ヶ月単位で変わる。長期的に見ると炎はどれだけ小さくとも点っているのだが、常時青い炎を燃やし続けていることはまずない。今はもう推し始めて6年になる、某クイズ系YouTuberに意識の6割が持っていかれている。原因としては、CEOが出演していたレギュラー番組が終わってしまったことだろうか。まあ、先程も言ったが常に小さい炎は点っているから、好きではない、という時期はない。
基本、やらなければならないことはきちんとやるタイプだ。あまりミスをしないように生きていたいとも思う。思うがしかし、割と高頻度でミスをする。次の日に気をつけようと思って、また同じミスをすることもある。二度あることは三度あると言うが、まさにそれ。心配性な割にミスしまくりなので、何とかしたい所存ではある。
幸いなことに、人生全てひっくり返すような最悪なミスはしたことが無い。いや、どんなミスだよそれ、と言いたいが、人生何があるか分からないものだから。
さて、得意なこと、苦手なことをひとまず挙げてみた訳だが。正直、例えば就活で尋ねられる長所、短所として言えるものではないと思う。言語化が出来るや論理的思考、は長所としてあげてもいいのだろうか。詰められると弱い気もする。
正直、いわゆる発想問題(このペンを私に売ってくださいのようなもの)は、苦手な気しかしない。洒落た言い回しはできる時はあるが、それは割と運によるものである。まあ、どれだけ得意だと自負している人でもできない時はあるんだろうが。
私は割と楽観的思考をしている。というより、するように意識している。他人がネガティブ思想だと鬱陶しいと感じてしまうから、なら私はポジティブでいようと努力している。とはいえ根はネガティブ人間のような気はしているのだが、思い込みって案外大事。他人のネガティブは、私のポジティブで覆い隠せばいいのだ。言い換えって大事。無理な時もあるが、そこは仕方ない。一個人の力で他人の人生や思想を簡単に変えられるなら、今頃世の中はどこもかしこもハッピーで満ち溢れている。
主タイトルの割に自己肯定感のやけに高い、客観的目線が多いエッセイになったが、その理由は全て上記によるものである。ネガティブは鬱陶しいし、読んでてため息しか出ないから、あまり鬱々としないように心掛けた。
熱のあるうちに次回を書こうと思うが、次回は主タイトルに少し触れたいところだ。いきなり本題に入っても重いだけだしね。
読者の皆々様もせっかくだから、自分の得意なこと、苦手なことを挙げてみてほしい。できれば、比率が同じになるように。苦手なことが多くなるようならコメントに残してくれたらいい。気が向いたらポジティブに直そう。
何事も、物は考えようである。
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