81話目
莉蘭は玄関に行くと、ドアを開けた。
「莉蘭、こんばんは」
笑顔の凉太が居た。
「凉ちゃん、いらっしゃい。
どうぞ、入って」
凉太は靴を脱ごうとすると、おかしい事に気づく。
「うん、あれ?
誰か来てるの…?」
「そう、来てるよ」
さらりと答える。
「え?
あ、友達…?」
「こんばんは」
「あ…あなたは莉蘭の元バイト先のオーナーじゃないですか!」
「そう、ケイさん。
私、カフェに忘れ物をしちゃってたみたいで、
わざわざ届けて貰ったついでに、お茶をしてたの」
「そうなのよぉ。
長居しちゃってごめんなさいねぇ」
「いいんですよ、じゃあ、またお店に行きますね…」
「ええ、待ってるわね」
ケイは手を振ると、玄関から出ていった。
「さ、凉ちゃん上がって」
「ああ、お邪魔します」
莉蘭は一番先頭を歩く
「……………」
凉太は睨みつけるように玄関のドアを見た。
「凉ちゃん、どうしたの?」
「あ、ごめん!
なんとなく気になってさ」
「え!?なにが?」
「ケイさんがー…」
凉太は笑顔だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます