四 段

第80話

[宝来充生徒会長就任パーティー]


夜のライトアップが宝来邸を照らす。


宝来邸では招かれた招待客が続々と入っていく。


美しく整えられた庭のテーブルの上には、高級料理が並んでいた。


俺は招待客に目を光らす。


お父様の会社関係の人や友人…それに、有名人などがいた。


「充様…来賓の方々が充様に挨拶をしたいと…」


結夏は俺の横で言った。


「ああ、行こう」


結夏に案内され、来賓の人に和かに挨拶をする。


「まぁ、充様、この度は生徒会長就任おめでとう御座います。」


「やはり、充様は将来が期待されていますなぁーあっはっはっ!」


目の前の夫婦は身につけているものをキラキラさせながら、高らかに笑う。


「ぇえ、有難うございます。

今後とも宜しくお願いします」


そつなく挨拶をこなしていく。




北條流星はまだか?



「キャー、充様ー!

今日はお招きいただき有難うございます!」


ミツルーズたちも来た。


「ああ、パーティーを楽しんでくれ」


「「はーい」」


ミツルーズたちにも顔を見せ、またウロウロする。


まだか…


「充様、あちらに生徒会の方がたが…」


「やっとか…」


結夏に言われ他方を見ると、生徒会役員が一箇所に固まっていた。

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