混乱

第61話

リリリー!


コールの音が鳴る。



「ぅう…」


ななみは無理矢理、意識を覚醒させられる。

目を開けると、そこにはななみ1人しかいなかった。


「あれ…ケント…?」


ケントがいない…。


とりあえず、コールに出た。


そのコールは退店10分前を知らせるコールだった。


「なに…私1人?」


呆気にとられる。


ケントのやつ、無理矢理ラブホに連れてきて、1人勝手に帰って行った!

信じられない!


「ん?」


枕元に、走り書きのメモ紙があった。


ななみは手に取る。


『昨日は楽しかったね。

ななみ姫大好き。

今度は必ず俺を指名してね♡ケント』


「はぁ?」


怒りまかせにメモを握り潰した。



ななみ姫⁉︎

いつ、ケントの姫になったのよ!

指名って…私はケントの幼馴染…


あれ?私たち、昨日、SEXした…だとしたら。幼馴染の関係は終わった?

ケントはそれが目的だった?

え?意味分かんない。

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