第67話
えりはピルをしばらく黙ってみていた。
そして、笑顔を作る。
「………光、ありがとう。
言いづらかったよね…輪堂さんに、ちゃんと飲むって伝えといて。」
「…ありがとう。」
輪堂がどういう意図で渡してきたか分からない…
えりはピルをバックに仕舞い込んだ。
「帰ろうか!」
「えりさんの自宅でいいかな?」
「うん、いいよ。」
そして、デパートを後にした。
マンションの前に着くと、えりは車を降りようとした
「待って!」
光はえりを呼び止めた瞬間
えりの唇にキスをした
「んっ…」
えりはただ、受け入れた。
しばらく長いキスをした後、光はそっと離れた
「光、またね…。」
えりは切なそうに笑った。
「うん、また、連絡して。」
光はベンツで走り去って行った。
空を見上げたら、綺麗な星空だった…
「空は綺麗…」
なのに、私の心は綺麗に晴れない
バックをギュッと握りしめた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます