第48話

「空高くまでラブラブ行ってらっしゃーい!」


恥ずかしいセリフと共に、スタッフの案内で、2人は向かい合わせで観覧車に乗せられた。


2人が乗った観覧車は少しずつ、上を目指して行く


「わー!夕陽が綺麗!」


乗り出す勢いでえりは窓に張り付く


「えりは外に夢中だね…。」


「そんなこと言わずに、真広さんも外、見てくださいよ!」


えりは真広にも外の景色を見て欲しくて、真広の顔を見た


「あ…」


その目は穏やかにえりを見ていた


真広の姿が夕陽と重なり、幻想的だった


えりは見惚れてしまいそうになる


綺麗…





私…真広さんに…もっと笑って欲しい…



「えり、ごめん、限界。」


真広に手を掴まれた。

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