第46話

2人は絶叫系アトラクションに乗る


「きゃー!」


「……。」


まさか、黒天のトップがこんなとこにいるとは誰も予想出来ないだろう…


絶叫系アトラクションを終えた。


えりは満遍の笑みだ。


「あー、最高っ!

真広さん、どうでしたか?」


「うん、楽しいよ。」


「良かったー…あれ、真広さん、耳のカチューシャは?」


真広の耳から、カチューシャが消えていた


「あー、あれ?

何処かに置いてきたかな…。

ごめん、無くしたみたい」


「まあ、仕方ないですね!

次、あれ行きましょ!」


えりは真広の腕をぐいぐい引く


向かう先はメルヘンちっくなメリーゴーランド


「まじ…?」


真広はボソッと聞こえないように言った。


「あれ、乗ってみたかったんです!」


「えりはああいうのが好きなんだね。」


「はい!一度、彼氏と乗るのが夢だったんです!ラブラブ甘々を味わいたくて!

カップルで乗ると、ライトが光るんです!

んで、写真が貰えちゃうんですよ!」


必死にえりは真広に説明する。


その様子に真広はクスッと笑う。


「あ…真広さん、笑いましたね。」


「ごめん。

なんか、えりが可笑しくて。」


「違います…

初めて私に笑った顔を見せてれましたね…。」


「えっ…。」


思いもよらない言葉に、真広はえりをジッと見つめた


「真広さん、あまり笑わないから…

笑った顔が見れて嬉しいです!」


えりの様子に、真広は毒気を抜かれるような感じがした。

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