第43話

この声は…


「真広さん!?」


えりのビックリした声に真広は悪戯な笑みを浮かべていた


「連絡しなくてごめん」


「真広さん…仕事は落ち着いたんですか?」


「うん…ある程度は…

えり、ここ1週間、連絡しなくてごめんね…寂しかった?」


「…寂しかったといえばその通りです…」


「そう…」


真広はえりをぎゅっと抱きしめる


「真広さん、もう、私に会いに来ていいんですか?」


えりは深く追求せずに言った


「今日は、息抜きにえりとデートしたくて来たんだ。」


えりに甘えるように真広は言った


「そうなんですか…」


「ねえ、えりは今までどんなデートをして来たの?」


真広に抱きしめられながら言われる


「うーん…一般的なデートですよ?」


「それが俺には分からないから、教えてよ…」


耳元で囁かれながら言われる


「真広さんにとって楽しいか分かりませんが?」


「えりの経験したことを知りたいんだ」


純粋な問に、えりは答えるしかなかった

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