彼の正体

第15話

ラブホテルで契約を交わした私達。


真広に寄る所があると言われ、ラブホテルを後にした



また歌舞伎町に戻ってきた


逃げられないように真広にガッチリ手を握られている


「真広さん、そんなに力を入れなくても逃げませんよ…」


「信用してないから」


どうやら先程の発言で、真広の信頼をなくしたらしい


まるで、犯罪者のような扱いだ


「ついた。」


真広は立ち止まった


ビルの前にはキャバクラや飲食店が2F-6Fまで入っている。



ここに何の用があるんだろう?


えりは真広の動向を見ていた


真広はスマホを取り出し、電話を掛ける


しばらく話す


すると、慌てた様子で入れ墨が入った強面の男が真広の前に現れた



「真広さん、連絡もらったら迎えに行きましたよ!」


「輪堂、頼みがある」


「はい!」


「この女を俺の経営しているマンションに住まわしてほしい」


「はい!?」


輪堂は驚いた様子でえりを見る


「601号室が空いてたよな?」


「真広さん、あそこは千佳さんと住むはずだった部屋じゃ??」


「千佳とのはまた別の部屋にする」


「はあ…」


「じゃあ、輪堂、後は頼んだ」


「はい!千佳さんが上で待ってますよ!」


「わかった」


真広はビルの中に入っていった



えりは輪堂と呼ばれた男と2人きりになった

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